「将来になりたい職業がある・考え中・分からない」など、まだ具体的に「働く」というイメージが描けていない高校生もいましたが、同じ女性という視点から自らの経験（高校を卒業してからの人生）を踏まえ、ざっくばらんに話をしました。いろいろな事に興味関心を示す高校生。職業だけに拘らず今、年上の女性に聞いてみたいことなどを対話形式で進めて行きました。

講座開始直後は緊張もあったのか、あまり口数が少なかった高校生も同じ女性が話すということ、失敗談なども交えた話で少しずつ緊張もほぐれ、質問をしてくれるようになりました。
　

質問の中で「一人暮らしについて」の質問があり、女性スタッフは「一人暮らしは、時間を自分の好きなように使えると部分はとても気楽です。寝る時間・勉強・お風呂に入る時間など誰にも言われないですしね（笑）。ただ、家に帰っても灯りがついていない、食事の用意や掃除・洗濯も全て自分でしなければいけない、一番辛いのは病気をしても誰も助けてくれないことを経験した時に初めて、保護者の有り難さを感じることができました。年に数回実家に帰る時は感謝の気持ちを伝えたいと思っています。」と伝えたところ、普段当たり前であることがそうではなくなると言うことに気づき、なるほどと納得してくれている様子が伺えました。

感想を記入する時間に女性スタッフが高校生１人１人に話しかけ、どんな職業に興味があるかなど聞き、資格について・実際の仕事内容などを話している様子が伺えました。

高校生からの感想は、
・社会人全員に共通する話をたくさん教えてもらって良かった。自分の知らない話もあり、刺激になった。
・一人暮らしは大変なんだと思った。社会は厳しいなと思った。
・普段聞けない話を聞けて良かった。自分の興味ある仕事内容を詳しく聞いてみたい。
・色々と考えさせられる時間だった。話やすかった。
・女性は男性と違う大変さがあることが分かった。
・ためになることがたくさん聞けて良かった。 

また先生方からは
・初めての試みだったが、生徒も楽しそうに話を聞いていた様子で良かったと思う。
・事前に生徒がどんな職業や進路について興味を持っているかを聞いておいても良かったと思う。 

など今後の講座のヒントになるような感想をいただきました。

今回は2年生女子全員ということで実施させていただきましたが、今後も「働く」ことに対するイメージなどを伝えていくことができればなと感じます。

さて、次回は3月19日（木）に2年生全員を対象とした「進学ガイダンス」を実施します。
この進学ガイダンスでは、ガイダンス直前に大学生や社会人から「学校選びのポイント・説明会で聞いておくべきこと」や「実際に働いてみてどうか」などの話をしていただき、「学ぶことの大切さ」を少しでもイメージしてもらった状態でガイダンスに臨みます。有意義のある進学ガイダンスになることを社団スタッフ一同、心より願っています。