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お知らせ |2014.12.15

神戸学院大学附属高等学校2年生、大学生クエストを開催

20141119日(水)

神戸学院大学附属高等学校2年生全員約210名を対象に、大学生クエストを開催しました。

大学生クエストとは…社会人クエスト同様、大学生から受験勉強や大学生活、高校時代にやるべきことなど直接話を聞く講座です。普段接する機会がなかなかない大学生との接点を持つことで、34年後の少し先の自分の将来をイメージし、今何をするべきかということを肌に感じることができます。

 

同高校での大学生クエストは2回目となり、今回は2年生対象に実施しました。経済・経営・薬学・看護・商学・外国語学部などに在籍する合計13名の大学生・大学院生が、7クラスの教室にてクエストを実施しました。

事前の打ち合わせでは大学生も高校生にどのように話を伝えれば良いのか試行錯誤していましたが、自分の高校時代を思い返し、今の自分と照らし合わせたときに、過去の自分に伝えたいことを伝えようと臨んでくれました。

 

クエストが開始した直後は高校生も緊張していましたが、大学生が自己紹介をする中で自分の過去の失敗談などを交えたり、趣味について語ることで、高校生も徐々に緊張が解けていく様子が伺えました。

 

時間は約40分と短い時間の中で、事前に各クラスの先生方よりいただいていた質問内容をもとに話を進めました。内容は限られた時間でしたので、各クラス毎に重点を置いた質問内容は若干異なりましたが、受験勉強の方法から大学生活まで幅広い話を行いました。

大学生が話す内容は非常にリアリティに富んだ内容で、「高校2年生のときに実施していた勉強内容・ここから卒業まで実施したこと・考えた事・そして今現在のこと」等、高校生にとってはこれから先にどのような生活が待っていて、今何をするべきなのかが少しずつ明確になったのではないかと思います。

 

受験勉強の方法については、

「時間を決めて限られた時間で集中して行う」

「とにかく1つの参考書を完璧にする」

「得意科目を徹底的にやる」

など大学生によって様々でしたが、皆同じように言っていたのは、“自分のやり方を信じてやりぬくこと”でした。また、「今からなら諦めずに努力すればどんな大学でも合格できる!」これには高校生も刺激を受けた様子でした。

また、一番印象的だったのは、「どうやって勉強するというモチベーションを維持するのか」を質問する高校生が多かったことです。「勉強をすること自体に意味はなく、勉強して自分自身を成長させ、乗り越えられなかったことが乗り越えることができるようになる経験をすることに意味がある」と言った内容など、勉強すること自体の意味について語る大学生の言葉に高校生は頷いていました。

 

大学生活については、1日のスケジュールを黒板に書き、その横に高校生にもスケジュールを書いてもらい、大学生は自由な時間が多いが、逆に言えばその時間をどう使うかによって、将来が変わるということや、アルバイトでお金を稼ぐ大変さなどは高校生も興味深く聞いていました。

 

最初は静かだった高校生も時間が経つにつれ、最後は積極的に質問がでるクラスも出てきました。大学生も熱心に聞く高校生を前に、ついつい時間を忘れて終了時間になっても話しているクラスもありました。

 

時間の関係もあり、全ての質問には答えることのできないクラスもありましたが、高校生は最後まで熱心に聞いていました。

 

高校生からの感想として

・大学受験までにしなくてはいけないことがいろいろあって参考になった。

・現役の大学生からたくさん話を聞けたので、もっともっと頑張って勉強しないとあんな風になれないんだと思った。今が大切だと思った。

・人それぞれ勉強時間も勉強スタイルも違うから、自分も自分なりの方法を見つけて頑張ってみようと思えたので良かった。

・大学生とこんなに身近に話をすることはあまりないので良い機会になった。

・大学に行く楽しみや目標が増えたし、自分が納得いく大学選びをしたいと思った。

・もっといろいろな大学生の話を聞いてみたい。

 

また先生方からの感想

・大学の環境や生活などについて、雰囲気など良く分かったと思う。

・時間が限られていたので内容を事前にもう少し打ち合わせできれば良かった。

 

など、次回につながる前向きな感想もいただきました。

 

来年受験など進路選択を控える高校2年生にとっては、今の自分をもう一度見つめ、受験勉強という表面的なものだけでなく、将来のなりたい自分や、勉強することの本当の意味など、考える良いきっかけになったと思います。

 

今回の大学生クエストを通じて、神戸学院大学附属高校の2年生の皆さんが、生き生きとした悔いのない高校生活を過ごせるよう、少しでも今回の大学生クエストが役に立ってくれることを、大学生・社団スタッフ一同、心より願っております。