マナビとシゴトをむすぶプロジェクト|一般社団法人 キャリア教育支援協会

HOME

お知らせ・コラム

HOME > お知らせ・コラム
  • お知らせ・コラムTOP
  • お知らせ
  • コラム

お知らせ |2014.6.30

神戸常盤女子高等学校にて、社会人体験講座を開催

201464日(水)

神戸常盤女子高等学校にて、社会人体験講座を開催しました。

5・6時間目の2時間を使い、これまでの社会人クエストの総まとめとして今回は「社会人を体験しよう」というテーマのもと、約90名の生徒さんに社会人を体験していただきました。

 

今回は「体験講座」ということもあり、高校生の皆さんも少し緊張気味。

講座内容としては

1.名刺交換…事前に高校生の皆さんには将来「自分がなりたい職業・興味のある職業」を名刺カードに書いてもらいました。

2.ヒアリング力…相手に対する質問の仕方・会話を弾ませる方法を体験しました。

3.コミュニケーション力…人と話をするときの相手が持つ印象の強さの割合を考えてみました。

4.プレゼンテーション…自分で決めたテーマを元にみんなの前で1分間話をする体験をしました。

まずは「名刺交換」です。

名刺交換をする機会も見る機会もない高校生の皆さんにとってはとても新鮮な様子。社団スタッフよりデモンストレーションを行った後、先生も交えての名刺交換体験がスタート。みんな恥ずかしそうでしたが、自分で考えてきたなりたい職業や興味のある職業を一生懸命伝えてくれました。中には驚くくらい落ち着いて名刺交換をする高校生も。目線や表情、声の大きさやスピードなどのアドバイスを聞いてくれました。

 

次は「ヒアリング力」です。

普段は全く意識をせずお友達や先生と話をしている分、相手のことを「意図的に聞き出す」「話を聞きながら次の質問項目を考える」など、とても難しい様子でした。相手に「“はい”か“いいえ”」で答えさせない質問内容など簡単そうで実は難しいヒアリング力、今はすぐに使うことがなくても是非社会人になった時に使い方を思い出してほしいものです。

 

さて前半の締めくくりは「コミュニケーション力」です。

これまでの社会人講座の感想の中にも「コミュニケーションをとるのが苦手」という感想がよく出てきていました。高校生の皆さんには「コミュニケーション=自分から話をする・話す内容が重要」というイメージを強く持っていましたので、「コミュニケーションをとる2つの方法」を紹介しました。言語的:バーバルコミュニケーションは通常のコミュニケーション方法=会話と非言語的:ノンバーバルコミュニケーションは会話以外の方法=表情・声でとることを説明しました。今回はノンバーバルコミュニケーションについて、実際に話を聞く側はどこに印象があるのかを円グラフにして紹介をしました。実は顔や表情の印象が50%以上を占めているという話をすると高校生は大変驚いていました。

 

休憩を挟んで最後に今日のまとめとして「プレゼンテーション」を行いました。

これから高校生の皆さんは就職に向けて面接練習が始まります。普段人前で自分の意見を言う機会はあまりないこともあり、今回は3グループに分けて1人約1分のプレゼンテーションを体験していただきました。休憩時間にやけに机に座ってノートを眺めている高校生が多いなと思いきや、みんなしっかりとプレゼンテーション用の文章を書いてきてくれていました。しかし、下を向きながら文章を読んでいても仕方がありません。今回1つだけ「あるルール」を決めて実施しました。

それは「始めと終わりに“お願いします”“ありがとうございました”」と言うことです。これはノートを見なくても言える言葉です。高校生の皆さんには人前で話すことを自分はどう感じるかを今回は体験してほしいと思いルールを設けました。

顔を赤くし恥ずかしそうに話をしたり、途中で笑ってしまったり、中には話し終えた後に緊張のあまり泣き出してしまう高校生も。でもそれが今後の「糧」になると信じています。

 

 

高校生からの感想は、

・名刺交換を知らなかったので新鮮でした。楽しかったです。

・人前で話をすることはとても恥ずかしいことだけど、とてもいい経験になりました。

・プレゼンテーションは恥ずかしかったけど、最後まで言い切れて少し自信がつきました。

・人前にたった時、みんなと目が合ってドキドキしました。

・プレゼンテーションは恥ずかしかったけど、就職試験にも面接が出てくると思うので練習しないといけないなと思いました。

・プレゼンテーションは緊張してしまい頭が真っ白になってしまってちゃんと話せなかったです。人前で話せるようになりたいです。

・プレゼンテーションでみんなの意外な一面を見ることができました。人の良いところはマネしていきたいと思います。

・名刺交換は第一印象(笑顔)が大切だと実感しました。

・名刺交換は相手が知っている人でも思うように言葉が出ず、とても緊張しました。

 

また先生方からも

・プレゼンテーションの時間では生徒からは普段は聞けない話題が出て、気付くことが多い時間でした。

・高校生活の中で名刺交換やプレゼンテーションなどの「緊張感」を持つことは少ないため、生徒達にとっては良い経験・刺激になったと思います。

 

など高校生にも先生方にも多くの気付きを得ることができたプログラムとなりました。

 

これで神戸常盤女子高校3年生対象社会人クエスト・社会人体験講座は全日程を終了いたしました。今回で終了と伝えるとさみしいと言ってくれる高校生も中にはいて私達としても高校生の今後の成長・社会人としての活躍を応援したいなと感じました。

 

さて、次回は2年生対象に社会人体験講座を実施します。講座内容は3年生とは少し異なりますが、これからの進路選択のきっかけ作りが出来ればと思っています。

 

では次回は2年生の社会人体験講座の様子をご紹介します。